不動産取引ガイド

「赤い土地」や「青い土地」?土地に色がついている!?

先日、契約の前提として土地の公図(法務局備え付けの地図)を見ていたところ、地番も何も記載されていない土地がありました。
通常の土地にはそれぞれ地番という番号が振られています。

今回の地番のない土地は、俗に「赤道(アカミチ)」と呼ばれる土地でした。
以前は、旧公図と呼ばれる法務局に保管されている古い地図上において、その土地の状況によって色付けがされていました。
赤で色付けされた部分は「赤道(アカミチ)」と呼ばれ、道路部分であった箇所になります。
その他にも青く塗られた「青線(アオセン)」と呼ばれる水路部分や、田畑の周辺で緑色に塗られた「畦畔」などがあります。
手書きの地図だからこその手法ですね。
色付けをすることで、一覧して土地の状況を把握することができました。

現在法務局で取得できる公図では色分けはされていません。
素っ気ない空欄の土地となってしまいましたが、当時の名残で地番の振られていない土地として残ってしまっているのです。

これらの土地はどれも国有の財産となっていますので、都道府県や市区町村、財務省の所有となります。
手続きを踏めば、購入することができるケースもありますが、確認が必要となります。

購入した土地の一部にこうした国有地が含まれていると、管理や処分に支障がある場合もでてきます。
ご購入を検討される土地については、公図などの資料も確認するようにしましょう。
———————————————–

「資産となる家を真剣に考えるセミナー」

・マーケットを知る
・資産性とは何か
・リスクを考える
・減税・補助金
・私達ができること

↓ 詳細はコチラ ↓
http://www.rchukai.com/#!seminar/c1vy0

———————————————–

タワーマンションの高層階は増税?!対象となるマンションとスタートの時期は?!前のページ

「手付金って頭金!?」家探しの資金計画で失敗しない為の知識次のページ

ピックアップ記事

  1. 危険な場所は 地形図で見分ける
  2. 住宅購入と 生涯の資金計画
  3. 土地価格の相場を知る方法
  4. その家は人口減少した将来でも売ることができる家ですか?
  5. 立地適正化計画をご存知ですか?

関連記事

  1. 不動産取引ガイド

    2024年度の火災保険料は全国平均で13%引き上げられる?!

    不動産購入をする際には、必ず「火災保険」を検討されると思います。その際…

  2. 不動産取引ガイド

    年末年始は耐震をテーマに実家のこれからの話をしましょう

    年末年始で実家に帰省する人も多いと思います。お正月は家族が集まる貴重な…

  3. 不動産取引ガイド

    シェアビジネスの中に見る不動産の『所有』と『シェア』の違いについて?!

    6月4日(土)の日本経済新聞に車や部屋などを貸し借りする「シェアビジネ…

  4. 不動産取引ガイド

    建物インスペクションってよく聞くけど、どういう事をしているのかご存じですか?

    今更聞けなくて困っている方、ご一読ください。中古住宅は、新築と…

  5. 不動産取引ガイド

    面積の違い

    住宅購入時に「?」と思う場面は多々ありますが、その中でも新築の場合で面…

  6. 不動産取引ガイド

    耐震基準適合証明書は売主と買主のどちらが申請するものなのか?

    最近建て続けに同じ内容の質問が来たので記事にしてみました。中古…

  1. 不動産取引ガイド

    中古建物の価格とは?
  2. お金・ローン・税金

    『すまい給付金』制度について
  3. 不動産取引ガイド

    『定期借地権付きマンション』の資産価値は?
  4. 不動産取引ガイド

    戸建て住宅の維持・保全対策
  5. 不動産取引ガイド

    防火地域と準防火地域って何が違うのかご存知ですか?
PAGE TOP