欠陥・トラブル

共有状態解消の最終手段!

今回は共有状態解消の最終手段「裁判」についてです。

不動産を共有してしまい話し合いも進まず身動きが取れない場合には、最終的には裁判所の力を借りて裁判を起こすことになります。
具体的には、「訴訟」という対決型ではなく、「調停」という裁判所を交えて話し合いによる方法もあります。

当人同士の話し合いと違い、裁判所から呼び出される「期日」が設けられますので、粛々と手続きが進んでいくことになる点にメリットがあります。

共有状態の解消には、土地自体を分けてしまう「現物分割」や、持分を渡す代わりに対価をもらう「代償分割」、土地自体を第三者に売却してしまって現金で分ける「換価分割」などの方法があります。

土地自体が広く、分けてもそれぞれ資産価値がある場合や、既存の建物敷地に影響がない場合などは「現物分割」してしまう方法になります。

また、資金的に余裕があれば、「代償分割」として、金銭のやり取りで解決も可能です。

土地が狭く、金銭的に余裕がない場合ですと「換価分割」として、売却手続きを進めることになります。ただし、売却できる不動産であれば、という前提ですね。
買い手もつかない物件ですと、売ることもできず、結局、話が進まないことになってしまいます。
売れない不動産については裁判所もお手上げですね。

不動産を所有されている方は、共有についてはじっくり検討するようにしましょう。

***************************************************

■不動産の資産価値を即座に判断

セルフインスペクションアプリ「SelFin」

https://self-in.com/(ご利用は無料です)

■資産となる家を真剣に考えるセミナー

http://www.rchukai.com/#!seminar/c1vy0

***************************************************

管理不全のマンション急増!前のページ

家建てロボット登場。4~6週間の工程が2日に短縮!次のページ

ピックアップ記事

  1. 立地適正化計画をご存知ですか?
  2. 住宅購入と 生涯の資金計画
  3. 買ってはいけない物件を自分でチェック
  4. 土地価格の相場を知る方法
  5. その家は人口減少した将来でも売ることができる家ですか?

関連記事

  1. 不動産取引ガイド

    FPシリーズ1シングル女性のマンション購入

    雑誌の記事で役に立ちそうな情報がありましたのでご紹介したいと思います。…

  2. 不動産取引ガイド

    所有者不明の土地

    現在、登記簿上で所有者がたどれない“所有者不明土地”が増え続け、その総…

  3. 不動産取引ガイド

    家を購入する前にチェックしておきたいハザードマップ

    住宅を購入するときは、どうしても駅から距離や価格、…

  4. 不動産取引ガイド

    梅雨入り間近!この季節だからできる、土砂災害リスクを確認しておきましょう!

    今回は、「気象庁『土砂災害警戒判定メッシュ情報』」をご紹介いたします。…

  5. 不動産取引ガイド

    地震保険金の早期お支払いに向けた対応について

    熊本の地震で被災された皆様には、心よりお見舞い申し上げます。日…

  6. 欠陥・トラブル

    未成年者の相続には要注意!

    不動産を共有すべきでないとは言われていますが、共有になってしまうケース…

  1. 不動産取引ガイド

    区画整理事業で生み出される「保留地」とは
  2. 不動産取引ガイド

    住宅購入に失敗しやすい人の共通点
  3. 不動産取引ガイド

    人口減少時代の都市開発(コンパクトシティ化)が遅れている?!
  4. 不動産取引ガイド

    自宅は夢のマイホームではなく、「運用資産」と考えるべき
  5. リニュアル仲介通信

    平成25年11月号 不動産購入は「立地」が肝心。その街は「人が集まる街」ですか?…
PAGE TOP