不動産取引ガイド

「景色を借りる」~借景を楽しむ住まい~

先日、中古戸建のご案内に行ってきました。

駅からはやや距離があり、旗竿地と呼ばれる奥まった土地の形状の物件です。

事前にストリートビューで見ると、近隣の建物も老朽化しており、あまり期待はできない印象でした。

ところが現地に行ってみると印象は一変。

通路側隣地にあった老朽化した建物は取り壊され、綺麗な住宅が建築されていました。

また、以前は土地いっぱいに張り出していた建物が、きちんと容積率の範囲内で余裕をもった建築物になったため、開放感のある環境となっていました。

また、バルコニー側は、とても綺麗に手入れのされた隣地のお庭が広がっていました。

まるで日本庭園の「借景」という技法のように、隣地のお庭を自宅リビングから楽しめるという思いがけないメリットがありました。

素敵な隣地のお庭ですが、ここで気になるのが相続などによって隣地の所有者が変わってしまうことです。

広さのあるお宅でしたので、将来的には戸建分譲業者などに買われてしまい、細かく分譲されてしまうのでは、という不安をおっしゃっていました。

そこで、改めて隣地の所有者を調べてみると、公共団体が所有者となっており、お庭自体が市民に開放されているということがわかりました。

所有者が公共団体であれば、相続の心配もありませんし、個人が所有しているよりは安定的に管理されることが期待できますね。

近隣に綺麗な景色がある場合には、それが購入のポイントになるケースもありますが、その景色が維持される可能性があるのか、できる限りで調べてみることも必要ですね。

不動産購入でお悩みの際には、徹底的に買主の立場に寄り添ってお住まい探しをサポートするリニュアル仲介へご相談ください。

***************************************************

■不動産の資産価値を即座に判断

セルフインスペクションアプリ「SelFin」

https://self-in.com/ (ご利用は無料です)

■資産となる家を真剣に考えるセミナー

http://www.rchukai.com/#!seminar/c1vy0

***************************************************

住宅を購入する際の販売図面に記載されてますが、あの数字の意味ご存知ですか?前のページ

海外赴任者 帰任に備えた日本の家探し 8 【事前準備~売買契約締結 編 6/9】次のページ

ピックアップ記事

  1. 立地適正化計画をご存知ですか?
  2. 危険な場所は 地形図で見分ける
  3. 土地価格の相場を知る方法
  4. 住宅購入と 生涯の資金計画
  5. 買ってはいけない物件を自分でチェック

関連記事

  1. 不動産取引ガイド

    不動産流通機構「レインズ」って何?消費者が知るべきポイントを徹底解説!

    こんにちは!不動産エージェントの中田です。今回は、不動産業界でよく耳に…

  2. 不動産取引ガイド

    消費者関連マーク、聞いた事がありますか?

    マークには、法律により表示が義務付けられた強制マークと、表示することが…

  3. 不動産取引ガイド

    家を建てる費用を見極める:意外と知らない経費の全貌

    不動産を購入し家を建てる過程では、土地の購入が最初のステップとなります…

  4. 不動産取引ガイド

    自宅の建替えには開発許可が必要!?

    これは我が家の話です。物件を探す際に販売図面の都市計画の欄に「市街…

  5. 不動産取引ガイド

    不動産売買における「契約」はどの時点で成立するのか?

    民法では、売買契約は当事者の口頭による合意だけで成立するとされており、…

  6. 不動産取引ガイド

    ウッドデッキは手間のかかる趣味です

    我が家にはDIYで自作したウッドデッキがあります。通りからリビング…

  1. 不動産取引ガイド

    アスベスト(石綿)含有の事前調査の義務化とその影響
  2. 不動産取引ガイド

    フローリングの床の色で部屋の印象がガラッと変わる?
  3. 不動産取引ガイド

    床面積を増やせる??そんな裏ワザがあるのはご存じですか?
  4. 不動産取引ガイド

    防災の準備はしていますか?
  5. お金・ローン・税金

    変動金利と固定金利…どっちが得なの?!
PAGE TOP