不動産取引ガイド

不動産は簡単には捨てられない

日本は人口減・家余り時代に突入しています。そのことを表すニュースが出ていました。

※参考記事

「命の危険感じる」近隣住民襲う竹林 相続の80代、資金が底…管理に限界 放棄は法で認められず

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180507-00010000-nishinp-soci

記事は福岡市の事例で、竹林を所有している人が管理コストを捻出することができなくなり、放置した結果、隣接する住宅へ竹が落ちるなどの事故が起きてしまっているというものです。

「所有者のない不動産は、国庫に帰属する」という概念が一般的な気がしますが、実際は負担を国に押し付けることは通用しないという判例のようで、表題になりますが不動産は一度所有してしまうと簡単には捨てることができないことを実感させられる記事だと思います。

極端な高齢化は着実に進行し、不動産の処分が社会問題として顕在化します。ただ、これまた極端な少子化によって家を買う人が減っているため、かつてのような古くなったら壊して新築、というのは難しくなっています。程度の良い中古物件も増えていますし、インスペクションや瑕疵保険など中古住宅でも安心して購入できる仕組みも整備されています。

日本の住宅業界には、家を買うなら新築という信仰が根強く残っているのですが、もはやこれから家を買う人にとって新築という選択はそれほど魅力的なものではないかもしれません。

買う人が減っても家を売らないと住宅業者は食べていけないので、あの手この手で消費者へPRします。

そういった事業者が、多少難ありな土地でも周辺相場に比べると格安だといって危ない土地を勧めたりするわけです。建売も要注意ですね。安いものには理由があるということです

戸建てを希望される方は、将来に渡ってリスクが少ない土地なのかをよく検討する必要があると思います。

リニュアル仲介では、建物情報だけでなく、土地の善し悪しについても積極的に情報提供いたします。お気軽にご相談ください。

リニュアル仲介の稲瀬でした。

***************************************************

■不動産の資産価値を即座に判断

セルフインスペクションアプリ「SelFin」

https://self-in.com/ (ご利用は無料です)

**************************************************

 

新年度がスタート!話題の安心R住宅、インスペクションのあっせん義務化、タワーマンション課税等について!前のページ

地震による火災に備えた家づくり次のページ

ピックアップ記事

  1. 土地価格の相場を知る方法
  2. 建物インスペクションを実施する最適なタイミングとは?
  3. 買ってはいけない物件を自分でチェック
  4. 立地適正化計画をご存知ですか?
  5. 住宅購入は不安でいっぱい

関連記事

  1. 不動産取引ガイド

    空き家率、過去最高の13.6%!何で空き家は増えるの?!

    〇なんと空き家率は過去最高の13.6%になりました!総務省が4月2…

  2. 不動産取引ガイド

    東京都23区で唯一の消滅可能性都市に挙げられている『豊島区』

    おはようございます。法人営業部の犬木です。本日は東京都23区で唯一の消…

  3. 不動産取引ガイド

    浸水被害を回避する為の情報収集

    浸水被害を回避する為の情報収集当たり前のようですが、水…

  4. 不動産取引ガイド

    塀は隣との「共有」と「単独所有」どちらがいいのか?

    土地を購入したお客様より、下記のような質問をよく受けます。塀は…

  5. 不動産取引ガイド

    違法広告「ステカン」を調べてみました

    「ステカン」または「マキカン」という言葉をご存じでしょうか?不動産…

  6. 不動産取引ガイド

    本日で27年経ちました阪神・淡路大震災の日です

    今日1月17日で阪神・淡路大震災から27年が経ちました。当時のテレ…

  1. かし保険

    日本初の認可!中古住宅用の瑕疵(かし)保険に新たな特約メニュー提供開始。≪中古住…
  2. 不動産取引ガイド

    家探しがますます便利になります!大手不動産情報サイトが中古住宅の性能・品質に関す…
  3. 不動産取引ガイド

    分譲マンションの保証期限、知らないと損します!
  4. 不動産取引ガイド

    平屋住宅シニアだけじゃない若年層にも人気
  5. 不動産取引ガイド

    インテリアのまとめ方
PAGE TOP