不動産取引ガイド

住宅購入に遠慮は禁物?

ほとんどの方にとって、住宅購入は人生で最も大きな買い物といえます。下手な不動産を購入してしまうと、後で大変な目に遭います。そのリスクを負うのは購入するあなた自身であって、営業マンではありません。不動産会社でもありません。

住宅購入検討者に不動産に関する専門知識がないことも当然のことです。わからないことが一杯あるのも当然です。何も恥じることはありませんし、本来であれば不動産会社がそういったことを丁寧に説明しながら進めるべきものです。

本当に良い営業マンであれば、住宅購入者に対してわらないことがないか何度も質問したり、反応を見ながら的確なアドバイスをするものです。

ところが昨今、何でもインターネットで情報収集する時代にかわり、お客様はご自身で勉強される方も増えました。それ自体は良いことなのですが、現実には住宅購入者の方が営業マンの顔色をを窺っていることがあることに驚きます。買う側が遠慮して、「もう1回見学したいのに何度も申し訳ないので頼めない」「初歩的なことをアレコレ質問するのは申し訳ない」などと考えてしまっていることが多いようです。

数千万円の、しかもよくわからないものを購入するにもかかわらず、、、

だからこそ、お客様と担当者との関係も大切になります。本音で思っている事を言い合える関係性が大切です。相性の合う営業担当者には、遠慮せず質問・相談・要求をどんどん行っていきましょう。本当の良い営業マンは、質問・相談・要求を何らかの形でしっかり丁寧に応えてくれるものです。

ちなみに、遠慮しないこととマナーを守らないことは異なるので注意してくださいね。

もう1つついでにお話しますと、「良い営業マン」という評価も立場によって全く異なります。売る側においては、顧客を上手くコントロールしてどんどん売り上げをあげる人が「良い」と評価されがちです。しかし、それは住宅購入者にとってはマイナスに働くことも多いわけです。

エージェント中田でした。

自然災害は予測できるのか!?西日本豪雨とハザードマップ前のページ

自動運転やロボ活用を行う予定の『品川新駅』 JR東日本の戦略的都市計画について次のページ

ピックアップ記事

  1. その家は人口減少した将来でも売ることができる家ですか?
  2. 住宅購入と 生涯の資金計画
  3. 立地適正化計画をご存知ですか?
  4. 建物インスペクションを実施する最適なタイミングとは?
  5. 危険な場所は 地形図で見分ける

関連記事

  1. 不動産取引ガイド

    日本家屋に適した木材

    日本の気候に適した木造住宅ですが、最近では木材以外でもいろいろな材料で…

  2. 不動産取引ガイド

    収納スペースはどのくらい必要⁉

    最初はすっきり片づけられていた新居も家族も増え来ると物が溢れかえって、…

  3. 不動産取引ガイド

    二世帯住宅を建てる時に間取りよりも前に考えなければならない事とは?

    二世帯住宅を建てるとき、親世帯と子世帯の両方が快適に暮らすにはどのよう…

  4. 不動産取引ガイド

    フラット適合証明書の残念な事例

    適合証明技術者のための住宅レーダーというお知らせがあります。フラット適…

  5. 不動産取引ガイド

    贈与でも課税!? 知らないと損する不動産取得税の落とし穴

    家を購入するという大きなライフイベント。新しい家での生活を思い描き、期…

  6. 不動産取引ガイド

    中古住宅か新築住宅か?賢明な不動産購入のための総合ガイド

    ■住宅購入における重要な選択不動産業界では、「中古住宅と新築住宅、…

  1. 不動産取引ガイド

    生命保険や火災保険、保険内容把握出来てますか?
  2. 不動産取引ガイド

    <コロナ禍の不動産購入> 住宅リフォームガイドブック(令和2年度版)をご存知です…
  3. 不動産取引ガイド

    ドローンを活用したインスペクション 安全な飛行に向けて!
  4. 不動産取引ガイド

    建物の「新築」はいつなのか
  5. 不動産取引ガイド

    幹線道路沿いは避けてたはずなのに...
PAGE TOP