不動産取引ガイド

4人家族にちょうどいい住まいの広さ ~理想の広さと最低限必要な広さ~

お住い探しをする場合には、予算、エリア、築年数など様々な希望条件があると思いますが、広さについてはどのようにお考えでしょうか。

なんとなく「3LDKあれば足りるかな?」といった決め方をしていませんか?

住まいのちょうどいい広さを考える目安として、国土交通省では「住生活基本計画」というもののなかで「誘導居住面積水準(=理想の広さ)」と「最低居住面積水準(=最低限必要な広さ)」を発表しています。

<住生活基本計画>

https://www.mlit.go.jp/jutakukentiku/house/jutakukentiku_house_tk2_000032.html

・理想の広さ(誘導居住面積水準)

国土交通省によれば、都市部における理想の広さは

「20㎡×世帯人数+15㎡」(2人以上の場合。)

と定義されています。

4人家族であれば、「95㎡(20㎡×4+15㎡)」となります。

たしかに、理想の広さですね。

ただ、実際の取引の場面では、ここまでの広さのマンションはあまり見かけません。

一般的なファミリータイプの広いお部屋でも、80㎡後半くらいでしょうか。

・最低限必要な広さ

一方で、最低限必要な広さは

「10㎡×世帯人数+10㎡」(2人以上の場合。)

と定義されます。

4人家族の場合には、「50㎡(10㎡×4+10㎡)」です。

子供が小さいうちはまだなんとかなりそうですが、中学生を過ぎてくるとなかなかハードな住環境になりそうですね。

これらの広さは、あくまでも国交省が統計的に算出した数字ですので、各家庭によって条件は異なると思います。

物があふれている家庭もあれば、ミニマリストのように物が極端に少ない方もいらっしゃると思います。

家族構成や個別の要因を考慮する必要はありますが、もし広さの目安が定まらない場合には、このような算出方法も参考になさってみてください。

2019 年8月度の不動産相場前のページ

どのような戸建て住宅で雨水の浸入が多いかご存知ですか?次のページ

ピックアップ記事

  1. 住宅購入は不安でいっぱい
  2. 建物インスペクションを実施する最適なタイミングとは?
  3. 土地価格の相場を知る方法
  4. 買ってはいけない物件を自分でチェック
  5. 住宅購入と 生涯の資金計画

関連記事

  1. 不動産取引ガイド

    中古+リフォームの夢のある一戸建て購入

    中古住宅という単語は「汚い」「質が悪い」というマイナスイメージを持たれ…

  2. 不動産取引ガイド

    住宅ローン減税にまつわる気の毒な話

    今年も確定申告の時期を迎え、住宅ローン減税についての問い合わせが増えて…

  3. 不動産取引ガイド

    角敷地における建築制限(隅切り)とは?

    今回は、敷地と道路に関するさまざまな規定のなかで、うっかり見落とししか…

  4. 不動産取引ガイド

    税務署からの「お尋ね」が来たら、どうすれば良いのか?4

    マイホームを購入や増改築した時にやってくる税務署からの「お尋ね」につい…

  5. 不動産取引ガイド

    不動産取引でこんなに書類が必要??

    今回、事前審査を出すにあたって当該物件以外に周辺の持分があった関係で、…

  6. 不動産取引ガイド

    欄間(ランマ、らんま)!?

    欄間(ランマ、らんま)は内法鴨居から天井との間(通常壁になっている部分…

  1. 不動産取引ガイド

    私道の埋設管(水道)には要注意!
  2. 不動産取引ガイド

    『リノベーション EXPO JAPAN』
  3. 不動産取引ガイド

    大雪による住宅被害
  4. 不動産取引ガイド

    内見時にチェックするところ!
  5. 不動産取引ガイド

    出生数が初の100万人割れ、また出生率低下が不動産取引にも影響を及ぼす?!
PAGE TOP