お金・ローン・税金

住宅ローンは変動金利が人気

変動金利タイプの商品を選ぶ人が増加

住宅ローン「フラット35」を取り扱っている、独立行政法人住宅金融支援機構は、2019年度に借換えをした人を対象にした調査結果を報告しました。

その結果、変動型金利を選択した人が42.8%から49.2%に増加した、とのことです。

現在は、空前の低金利な状態が続いていますが。今回の調査は住宅ローンの「借換え」を行った人が対象のようです。

一般的に、住宅ローン金利は「固定型」より「変動型」の方が金利が安くなります。

借換えを行う場合には、それまでに借りていた住宅ローンとの「金利差」が大きなモチベーションとなりますので、そのことを考えると、より借換えの達成感のある「変動型」を選択する方が多かったことも、納得できる結果かもしれません。

変動型と固定型、どちらがお得?

住宅ローンを検討されるときは、この「変動型にするか、固定型にするか」というのも悩む点の1つですね。

これは、「将来住宅ローン金利が上がるのか、下がるのか」という、30年先までの不確定要素が絡んできますので、はっきりと結論を出すことはできません。

ご自身の性格によるところも大きいと思います。

安定的な住宅ローン支払いをもとにライフプランを設計するのか、住宅金利の動向に注目しながら借換えをタイムリーに検討していくのか、ご判断が分かれると思います。

また、早め早めに繰上返済をしてしまい、短期的な完済を目指すのであれば、現状での1%以下の変動金利は魅力的かと思います。

金利が上昇局面を迎える前に、低金利の恩恵を受け切ってしまう、というのも手ですね。

一方で、変動金利よりは高いとはいえ、現在の固定金利(1%台)というのも、充分魅力的な数字です。

日々の金利変動に気を遣う余裕がない、長期的に安定した生活設計をしたい、という方にとっては、現在の低金利での長期固定も現実的な選択肢かと思います。

金利以上に大切な、お住いの購入価格と資産価値

このように、ライフプランに合わせた金利選択も大切ですが、それ以上に大切なことが、どのような物件を、いくらで購入するか、です。

仮に、将来転職して給料が下がる、といった事態が生じても、きちんと売却できる物件を選んでおけば、生活水準に合わせた住替えという選択肢が残ります。

同じように、割高な物件を購入しなければ、借入の金額自体を抑えることができ、余裕をもった返済計画を立てておくことができます。

ご自身の希望条件、理想だけを詰め込んだ物件よりも、将来的な資産価値、普遍的なニーズを外さない物件選び、という視点もぜひお持ちになっていただければと思います。

賢いお住まい購入には、必要最低限の不動産関連の知識が必要です。

もしこれからお住まい探しを本格的に始めよう、という方がいらっしゃいましたら、まずはリニュアル仲介の不動産エージェントにぜひご相談ください。

不動産業界の仕組み、正しい資金計画、失敗しない物件選びの方法などをアドバイスさせていただきます。

不動産購入前には必ずハザードマップを確認し、地形から失敗しない土地を選ぶ?!前のページ

これから冬になりますが、冬に向けての注意点!!次のページ

ピックアップ記事

  1. 住宅購入は不安でいっぱい
  2. 危険な場所は 地形図で見分ける
  3. 住宅購入と 生涯の資金計画
  4. 建物インスペクションを実施する最適なタイミングとは?
  5. 立地適正化計画をご存知ですか?

関連記事

  1. お金・ローン・税金

    既存住宅売買瑕疵(かし)保険と住宅ローン控除(住宅借入金等特別控除)

    これまで、本サイト「戸建てリノベINFO」では、中古住宅を購入した際の…

  2. お金・ローン・税金

    2022年10月 フラット35金利のご案内

    2022年10月のフラット35金利は、20年以下が1.12%で前月から…

  3. お金

    建物の面積には壁芯面積と内寸面積があるのをご存知ですか?

    不動産の販売チラシに記載されている面積と不動産の契約書に記載される面積…

  4. お金

    「手付金って頭金!?」家探しの資金計画で失敗しない為の知識

    家を買う時にはよく「頭金」という言葉ができてきます。でも、多くの方が「…

  5. お金・ローン・税金

    住宅ローンについて 素朴な疑問にお答えします

    本部エージェントの中田です。今回は、日頃住宅購入者から、「住宅ロー…

  6. お金・ローン・税金

    「マイナス金利」住宅ローンにどう影響している?

    最近、新聞の一面や経済雑誌、マスコミ等で毎日のように目にする『マイナス…

  1. 不動産取引ガイド

    誰だって間違える
  2. 欠陥・トラブル

    大家さんから突然の賃貸契約更新拒絶通知!?退去が必要となる正当自由とは
  3. お金・ローン・税金

    2024年1月 フラット35金利のご案内
  4. 不動産取引ガイド

    ホールダウン破断の衝撃
  5. 不動産取引ガイド

    不動産購入場所は本当にそこで良いですか?
PAGE TOP