マンションをお持ちの方にとって、管理組合の総会はマンションの資産価値を維持するうえでも大切な事項になります。
コロナ感染症の影響によりテレワークやWEB会議といった手法が浸透してきましたが、やはりこのマンションの総会のあり方にも新しい流れが生まれています。
WEB総会は開催可能か?
マンション管理組合の総会のあり方を規定する「区分所有法」においては、WEB総会の開催を否定する条文はありません。
そのため、総会をWEB形式で行うことについては、法的な問題はないと考えられています。
また、区分所有法以外では、マンション毎に定められた管理規約などの規定がどのようになっているかを確認する必要があります。
国土交通省でも、マンションの「標準管理規約」を改定し、ITを活用した仕組みづくりを推進しています。
WEB総会のメリット
まず、総会をWEB形式で行うメリットは、物理的な場所の制限がなくなることです。
総会を開催するための部屋や机、椅子、その他備品などの用意が不要になります。
また、リゾートマンションや投資用マンションの場合には、所有者が実際にそのマンションに住んでいないことも多いので、移動の時間やコストを節約することが可能になります。
また、総会をWEB形式で行った場合、通常の議事録の他に、会議内でのやり取りをそのまま録画・録音して保管・公開することも可能になります。
公平で透明性のある議事運営の担保にもつながることが期待されます。
WEB総会のデメリット
一方で、WEB総会についてのデメリットもあります。
テレワークやWEB会議が浸透しているとはいえ、マンションの居住者にはすでにお仕事を引退された高齢者の方など、パソコン操作やITに不慣れな方もまだまだいらっしゃるかと思います。
そうした方の参加が期待できない、というデメリットも発生するかと思います。
WEB総会の開催についてはまだまだメリット・デメリットをきちんと検討する必要があるかと思いますが、こうした総会のあり方もだんだんと変化していくのではないでしょうか。
WEB開催が一般的になれば、そもそもどのような管理会社に管理を依頼するのかを改めて考える機会になる、マンションの共用部としての集会所が不要になる、理事長などの負担が減るといった変化も出てくるかもしれません。
これからマンションの購入を検討する場合にも、どのようにマンションの維持・管理が行われているかという点も、しっかりと吟味したいと思います。
マンション購入は高額の買い物ですし、長期的な資産性という観点も大切です。
お住まい購入のご心配などありましたら、ぜひエージェントまでご相談ください。