契約関係

思わぬ税金がかかる?不動産の名義変更について

今回は何気なく行ってしまった不動産の名義変更が、後から多額の税金がかかってしまうというケースのご紹介です。

たまにですが、税金対策や相続対策等で、不動産の名義を「夫→妻へ」、「個人→法人へ」等の変更をご希望される方がいます。

簡単に「名義変更」と言っても、実際には変更する「理由」がなければ変更できません。
理由とはたとえば「売買」「相続」「贈与」等です。

資金のやり取りがない場合には、原則「贈与」となります。贈与については、特に書式や手続きがありませんので、「あげます」「もらいます」との合意があれば簡単に成立します。
ところが、贈与の場合に気を付けなければならない点が「贈与税」です。
「贈与税」とは資産の贈与があった場合に、受贈者(もらった人)にかかる税金です。
不動産は高額の資産ですので、簡単に名義を変えてしまうと多額の贈与税が発生します。

では、「売買」の場合はどうでしょうか。
「売買」の場合にはもちろん贈与ではないので贈与税は発生しません。ところが、売買であるためには、「売買代金」の支払いが必須になります。
しかし、売買代金も「適正な」売買代金でなければなりません。市場価格に比べて極端に安ければ、やはり「贈与」と判断されて贈与税が発生していまいますし、高過ぎてしまうと、今後は売った人が利益を得たとして「譲渡所得税」が課税されてしまいます。

また、不動産の取得については「不動産取得税」という税金も関係してきますので、注意が必要です。

不動産取引は、対象が不動産という高額資産ですし、関係する手続きも複雑になります。
安心してスムーズな手続きができるよう、専門家にご相談されてはいかがでしょうか。

———————————————–

「資産となる家を真剣に考えるセミナー」

・マーケットを知る
・資産性とは何か
・リスクを考える
・減税・補助金
・私達ができること

↓ 詳細はコチラ ↓
http://www.rchukai.com/#!seminar/c1vy0

———————————————–

 

家電が次世代型に変わると・・・前のページ

物件選びのおかしな条件次のページ

ピックアップ記事

  1. 立地適正化計画をご存知ですか?
  2. 住宅購入と 生涯の資金計画
  3. 住宅購入は不安でいっぱい
  4. 土地価格の相場を知る方法
  5. その家は人口減少した将来でも売ることができる家ですか?

関連記事

  1. 不動産取引ガイド

    被災住宅の各種手続きについて

    熊本の地震で被災された皆様には、心よりお見舞い申し上げます。私…

  2. 不動産取引ガイド

    敷地のセットバックとは?(基礎編)

    建築物の敷地は、原則として建築基準法に定める幅員4m以上の道路に間口が…

  3. 不動産取引ガイド

    遺言書が使えない!?相続トラブル回避術

    相続争いを回避するため、遺言書を作成しておくとよい、ということはよく耳…

  4. 不動産取引ガイド

    床上浸水した時の対処法

    今年は冬にも関わらず温かい日が続き久々にスキーの計画も立てましたがゲレ…

  5. 欠陥・トラブル

    大家さんから突然の賃貸契約更新拒絶通知!?退去が必要となる正当自由とは

    先日、知り合いの方から「賃貸契約更新拒絶通知」についてのご相談を受けま…

  6. マンション

    マンションの修繕積立金、75%が足りず 高齢化により増額が難しい?!

    2018年3月27日日本経済新聞の朝刊に表題の記事が出ていました。…

  1. 不動産取引ガイド

    管理組合の取り組みが注目される時代に
  2. 不動産取引ガイド

    2020 年10月度の不動産相場
  3. 不動産取引ガイド

    自宅の建替えには開発許可が必要!?
  4. 不動産取引ガイド

    契約書の特約
  5. 不動産取引ガイド

    地震保険の仕組み
PAGE TOP