不動産取引ガイド

その擁壁(カベ)、本当に安全ですか?~宅地造成等規制法~

不動産取引の関係法令第3弾、「宅地造成等規制法」についてです。

エリアによっては、平坦地が少なく、建物が建っている土地が傾斜地であるケースもしばしばみられます。

そういった場合に関係してくるのが、「宅地造成工事規制区域」です。

宅地造成に伴い災害が生ずるおそれが大きい市街地等については、都道府県知事は宅地造成等規制法に基づき「宅地造成工事規制区域」に指定することができます。

この「宅地造成工事規制地域」に指定された土地では、土地を削る「切土」や、傾斜を埋める「盛土」などの一定の規模以上の造成工事をする場合、許可を得ることが必要です。

また、気を付けなければならないのが「擁壁」の存在です。

「擁壁」とは、崖などが崩れ落ちることを防ぐために設けられた壁を指します。

「宅地造成工事規制区域」内にある「擁壁」については、強度不足や劣化がある場合、またはそもそも擁壁がない場合などは、改良工事や設置工事の「改善命令」が出されてしまいます。

この命令に従わないと、建物の建築許可が下りない、といった事態も生じます。

擁壁の改良工事や設置工事は、多額の費用がかかるケースも多いので注意が必要です。

一定規模以上の擁壁については、建築確認を取っているか、建築後に検査を受けているか等を確認することも可能です。

購入を検討される土地が「宅地造成工事規制区域」にあり、さらに「擁壁」がある場合には、

劣化がないか、検査はされているか、などをチェックするようにしましょう。

次回は「防火地域」について解説いたします。

***************************************************

■不動産の資産価値を即座に判断

セルフインスペクションアプリ「SelFin」

https://self-in.com/(ご利用は無料です)

■資産となる家を真剣に考えるセミナー

http://www.rchukai.com/#!seminar/c1vy0

***************************************************

ピックアップ記事

  1. 住宅購入と 生涯の資金計画
  2. 建物インスペクションを実施する最適なタイミングとは?
  3. 土地価格の相場を知る方法
  4. 買ってはいけない物件を自分でチェック
  5. 危険な場所は 地形図で見分ける

関連記事

  1. 不動産取引ガイド

    デザイナーズ照明・家具・形もお値段もさまざまでした。

    先日、インテリアショップに立ち寄ったときに自分の部屋と同じ照明がまった…

  2. 不動産取引ガイド

    憧れの一戸建て。リアルに買えるエリアの見つけ方。【前編】

    家探しをするときの希望条件として、「エリア」というのは優先順位の高い項…

  3. 不動産取引ガイド

    住宅購入の失敗は不適切な予算設定が原因

    今年こそは家を買おう!と決めている方も多いのではないでしょうか。い…

  4. マンション

    耐震診断の義務化対策道沿い旧耐震マンションについて

    耐震診断の義務化対象道路とは?災害発生時に、被災者の避難や救急活動…

  5. 不動産取引ガイド

    老いる多摩田園都市?!駅から遠くて売れない不動産が増加?!

    東京急行電鉄は9月2日、前身である田園都市株式会社の創業から100年を…

  6. 不動産取引ガイド

    Google Home(グーグルホーム)やAmazon Echo(アマゾンエコー)が発売され、AI時…

    少し前にGoogle Home(グーグルホーム)というAI(人工知能)…

  1. 不動産取引ガイド

    これから冬になりますが、冬に向けての注意点!!
  2. 不動産取引ガイド

    耐震改修済み物件はお得なのか
  3. 不動産取引ガイド

    木造住宅の耐震診断 ~必要耐力と保有耐力~
  4. 不動産取引ガイド

    日本経済の成長率が与える不動産市況について!
  5. 不動産取引ガイド

    鉄骨造の家といってもいろいろあります。
PAGE TOP