不動産取引ガイド

人口が減少し、加速する空き家について

おはようございます。リニュアル仲介の犬木です。本日は「空き家」問題に関して、世間の関心がにわかに高まっているとのことでお話をしたいと思います。

国は昨年11月、「空き家対策の特措法」を制定し、12月には、空き家問題をもたらす大きな要因とされている「固定資産税の特例措置」についても見直しが図られました。

こうした行政の取り組みもありまして、空き家の利活用が本格的に動き出そうとしています。ちなみに、昨年、総務省が5年ごとに実施している「住宅・土地統計調査」による最新の空き家データに大きな注目が集まりました。

日本の空き家数は5年前に比べ、63万戸(8.3%)増加し820万戸と過去最高を記録しました。これから日本の人口減少が加速することにより、今後はますます空き家が増加していく事が懸念されています。

http://www.stat.go.jp/data/jyutaku/2013/10_1.htm

野村総研の試算によると、住宅の除却・減築が進まない場合、空き家率は2023年に21%にまで上昇すると予想。5軒に1軒が空き家という事態になります。

http://www.nri.com/Home/jp/news/2014/140918.aspx

空き家の内訳は「賃貸用住宅」52.4%、「売却用住宅」3.8%、「二次的住宅]5.0%、「その他の住宅」38.8%です。最後の「その他の住宅」の今後の行方が注目されています。

その為、これから住宅購入をされる方は、人口減・家余りの時代でも「いつでも貸せたり・売れたり」する住宅をぜひ、購入していただきたいと思います。「自宅が現金化できない」というような事が無いよう、注意しましょう!

「不動産は買い時」と53.5%%が回答した その理由とは?  前のページ

省エネ住宅エコポイント対象のリフォーム内容のお知らせ次のページ

ピックアップ記事

  1. 住宅購入と 生涯の資金計画
  2. 建物インスペクションを実施する最適なタイミングとは?
  3. その家は人口減少した将来でも売ることができる家ですか?
  4. 立地適正化計画をご存知ですか?
  5. 住宅購入は不安でいっぱい

関連記事

  1. 不動産取引ガイド

    賃貸VS購入論争 老後を考えると購入一択です

    毎年年始から4月頃まで不動産の繁忙期と言われ、テレビなどで不動産会社の…

  2. 不動産取引ガイド

    立地の良い「古民家」の見つけ方

    伝統的な日本家屋。住んだことなくても、何となく懐かしい感じがしますよね…

  3. 不動産取引ガイド

    火災警報器も定期点検を。

    2019年に起きた火災総死者数の約7割は住宅火災による死者です。…

  4. 不動産取引ガイド

    火災保険の選び方

    火災保険を選ぶ際、まずは予算を決めておくと保険内容を決めやすい様です。…

  5. 不動産取引ガイド

    仲介手数料無料ってどういう事??

    不動産業界のしくみは謎だらけだなと感じる事があります。不動産広…

  6. 不動産取引ガイド

    不動産の4つの価格 その4 「実勢価格」

    前回は、不動産の4つの価格のうち、「路線価」についてお話ししました。…

  1. 不動産取引ガイド

    リフォーム済み物件それとも購入してからリフォームどちらがいい?
  2. 不動産取引ガイド

    生まれ変わった東京駅
  3. 不動産取引ガイド

    IOTって知っていますか?
  4. 不動産取引ガイド

    2023年を振り返る 金利上昇リスクに翻弄された1年でした
  5. お金・ローン・税金

    相続税、子供や孫の世代に資産を移す目的の非課税制度があります。
PAGE TOP