お金

安い物件買ったら贈与税!?気を付けておきたい中古住宅取得と贈与税の関係≪2/2≫

前回(https://smile.re-agent.info/blog/?p=3682)に引き続き、「直系尊属から住宅取得資金の贈与を受けた場合の非課税( https://www.nta.go.jp/taxanswer/sozoku/4508.htm )」の特例ついて掘り下げていきたいと思います。

今回のテーマは、特例の適用要件の一つである「マンションの様な耐火建築物の場合は築25年以内、木造戸建ての様な非耐火構造の場合は20年以下」という築後経過年数要件にあてはまらなかった場合の解決策をご説明いたします。

まず、非耐火構造(※)の中古戸建物件の場合からご説明致します。

非耐火構造の場合は築20年を超える場合には、贈与税の非課税を始め、住宅ローン控除、登録免許税の軽減、不動産取得税の軽減(旧耐震基準の場合)、相続時精算課税制度といった、多くの制度の利用ができません。

但し、これには特例が用意されており、「耐震基準適合証明書」の取得か、「既存住宅売買瑕疵保険」の付保をすることで、築後経過年数が20年を超えていても制度が利用できるようになります。

※木造在来(軸組)、2×4、軽量鉄骨造、鉄骨造、プレファブ工法、木質パネル工法等、鉄筋コンクリート造以外の構造は、だいたい非耐火構造と考えて差し支えないかと思います。

≪詳しくはこちらをご覧ください。≫

http://www.rchukai.jp/contents/contents_f_tekigou_index.htm

≪ハウスメーカーが建築した物件の場合はこちらをご覧ください≫

https://smile.re-agent.info/blog/?p=582

つづいて、マンションのような耐火構造の物件の場合、築25年を超えると前述の各種制度が利用できなくなってしまいます。では、25年を超えてしまっている物件を戸建ての時と同じように耐震基準適合証明書や既存住宅売買瑕疵保険を用いて同じように特例が利用できるかというと、制度上はできることになっていますが、現実的には利用できないことも多くありますので、十分注意が必要です。具体的に言うと、新耐震基準で建築されたマンションであれば、だいたいの場合は利用できるようになりますが、旧耐震基準で建築されたマンションの場合には、あきらめた方が賢明です。その理由については、以下の記事をご覧ください。タイトルや文中に「住宅ローン控除」と書いていますが、贈与税非課税の特例等についても同様とお考え頂いて差支えありません。

 

旧耐震マンション 住宅ローン控除と耐震基準適合証明書≪1/3≫ https://smile.re-agent.info/blog/?p=3636

旧耐震マンション 住宅ローン控除と耐震基準適合証明書≪2/3≫   https://smile.re-agent.info/blog/?p=3645

旧耐震マンション 住宅ローン控除と耐震基準適合証明書≪3/3≫ https://smile.re-agent.info/blog/?p=3661

 

このように、中古住宅取得時の税制の特例利用には、思わぬ落とし穴がありますので、事前に税制についても説明してくれる信頼できるプロを味方に付けることをおすすめ致します。

もちろん、私たちリニュアル仲介のエージェントは、しっかりとお伝えし、お客様の実質負担でどの物件が割安かをご判断いただける情報をご提供しております。 以上、リニュアル仲介本部パイロット店 エージェント石川でした。

***************************************************

■不動産の資産価値を即座に判断

セルフインスペクションアプリ「SelFin」

https://self-in.com/(ご利用は無料です)
■資産となる家を真剣に考えるセミナー

http://www.rchukai.com/#!seminar/c1vy0

***************************************************

VR(仮想現実)を活用した不動産購入は本当に身近になるのか?!前のページ

困ってしまう前の住人宛ての郵便物次のページ

ピックアップ記事

  1. 建物インスペクションを実施する最適なタイミングとは?
  2. 危険な場所は 地形図で見分ける
  3. 立地適正化計画をご存知ですか?
  4. 住宅購入は不安でいっぱい
  5. 住宅購入と 生涯の資金計画

関連記事

  1. お金・ローン・税金

    住宅ローンを組む際にやってはいけない5つのポイント?!

    不動産購入時によく現在の家賃の支払いと、住宅ローンの返済金額が同じよう…

  2. 不動産取引ガイド

    “見えない川”に注意!暗渠(あんきょ)の見つけ方≪前編≫

    住まい探しをしている時、川や水路の隣の物件に出会ったら、皆さんどのよう…

  3. 契約関係

    公図と現況のズレが生じる事が多々あります。

    法務局で取得できる地図「公図」があてにならないことがあるようです。…

  4. お金・ローン・税金

    「贈与」以外の親からの援助 注意点

    住宅を取得する際に、親から資金の援助を受ける場合、他の兄弟との関係など…

  5. お金・ローン・税金

    抵当権 不動産担保ローンの意味

    不動産を購入する場合、多くの人が住宅ローンを利用します。そして…

  6. お金・ローン・税金

    家を買うと、どんな税金がかかる?

    不動産を購入や所有することで税金がかかります。今回は、どんな税金が…

  1. 不動産取引ガイド

    物件探しの前に街選びを楽しみましょう
  2. 不動産取引ガイド

    老後に移住希望19%、「高齢者を地方へ」は難しく?!
  3. 不動産取引ガイド

    良い家の条件とは
  4. 不動産取引ガイド

    中古を買ってリフォームしよう
  5. お金・ローン・税金

    地震保険料控除証明書ハガキがそろそろお手元に届く時期です。ご確認ください。
PAGE TOP