不動産取引ガイド

築10年で実際に壊れたもの

突然ですが我が家は築10年の木造戸建です。

モノには耐用年数というものがありますが、実際問題該当する年数が経過したらどうなのか、レポートしてみたいと思います。

家のメンテナンスに関心のある方には「住まいの管理手帳」がお勧めです。

https://www.sumai-info.com/book_shop/book_D8721.html

1 キッチンの排水管の詰まり

一番初めに発生した不具合は、キッチンの排水管の詰まりです。

いろいろ調べたのですが、我が家のキッチンは詰まりにくい構造ではないようで、7年目くらいに発生しました。

シンクからの流れが悪くなって、こりゃおかしいぞ、と。

市販のパイプクリーナーをいくつも試したのですが効果はなく、すがる思いでたどり着いた業務用パイプクリーナーで解決できました。

※ただ、このクリーナーは劇薬・取り扱い要注意で、お勧めという訳ではありません。

排水管系はこまめに液剤によるクリーニングをやった方が良さそうです。

2 キッチン水栓の故障

9年目に発生しました。

キッチン水栓を閉めてもポタポタ水が滴るようになり、シンク下を見てみると漏水していました。

水栓金具を伝って、シンク下まで漏れてしまったようです。

調べると、キッチン水栓は年数が経過すると内部のパーツが劣化してしまうようで、そのパーツを交換すれば良いとの情報を得て早速交換作業。そして、あえなく失敗。

新築時の設備屋さんがきっちりした人だったのか、固く締まりすぎて水栓金具を外すことができませんでした。

この時は仕方なく水道屋さんを呼んだのですが、漏水の原因が別であることが判明し、結局水栓そのものを交換することになりました。

※水栓って結構するんですよね・・・

結局使わなかった工具やら内部パーツやら実にもったいない事件でした。

やれることは自分でやろうも大切ですが、時にはプロに頼ることも大事ということを学びました。

3 ユニットバスのシャワーフック破損

10年目に発生しました。

ある日突然、ユニットバスのスライドバーについているシャワーフックがバキっと壊れました。

よく見ると内部の樹脂製のパーツが破損しています。

シャワーフックの故障は良くあるみたいで、youtubeには交換作業の動画までアップされていました。

amazonで新しいシャワーフックを購入して、自分で取り付けました。

まさかあんなものが壊れるとは思っていませんでしたが、内部構造に樹脂製のパーツって他にも結構使われているな、と思うと、今後もあちこち故障するかもしれません。

生活に困るレベルの不具合は以上です。雨漏れなど重大な問題はさすがに発生していません。

給湯器がやばいとよく聞くのですが、今のところ問題なく使えています。

続いてゴールデンウィークに家の点検をした際に気になった部分を紹介します。

1 外壁サイディングの目地の劣化が始まっている

南向きの家なので日がよく当たります。日当たりの良い部分の外壁を見ると、やはり目地の劣化が始まっていました。

文章だとわかりにくいので写真です。

ただ、日当たりの悪い面は全然問題ありませんでした。

材料の問題なのか、開口部周りのシーリングはまだ大丈夫のようです。

2 バルコニーの防水の劣化

バルコニー防水の劣化も始まっています。

まだ漏れるというレベルではないのですが、そろそろ対策を考えた方が良いと思ってます。

我が家はバルコニー直下が部屋なので、雨漏れまで行ったらアウトです。

3 屋根の状態がわからない

我が家は3階建てなので、屋根の状態を確認できません。

何もないと信じたい。

3階バルコニーから脚立で登れるかもしれませんが、私は運動神経が良い方ではないので、そのうちカメラ付きのドローンを買って点検する予定です。

4 トイレの点検ランプが点滅している

7年目くらいから、トイレの便座の点検ランプが点滅したままです。

特に問題はないのですが、視界に入るとかなりうっとおしいです。

調べたら、ある程度年数が経過すると、自動で点滅する仕組みのようで、メンテナンスを呼ばないとOFFにできないようです。

便座は問題なく使えているのでありがた迷惑な機能ですね。

築10年だとこんなもんです。

これから築10年くらいの家を買う方は、購入時に屋根・外壁の塗装だけは行っておいた方が良いと思います。

※外壁・屋根の塗装工事は安くないので、住宅ローンに組み込むことがお勧めです。

キッチン、お風呂、トイレも部分的に不具合が出始める頃なので、全部を交換しないにしても、キッチン水栓、コンロ、トイレ便座、給湯器など壊れやすいパーツは、入居時に交換しておいた方が良いかもしれません。

リニュアル仲介の稲瀬でした。

防火地域の建物前のページ

住宅購入後はグランピングで楽しむ?!次のページ

ピックアップ記事

  1. 買ってはいけない物件を自分でチェック
  2. 住宅購入と 生涯の資金計画
  3. 危険な場所は 地形図で見分ける
  4. 土地価格の相場を知る方法
  5. 住宅購入は不安でいっぱい

関連記事

  1. 不動産取引ガイド

    中古戸建住宅購入時に把握しておきたい、耐震性能(木造戸建て)+実例紹介!

    最近、新築案件の資材の高騰の影響か、中古戸建を購入しようと思われている…

  2. 不動産取引ガイド

    2020 年7月度の不動産相場

    公益財団法人東日本不動産流通機構(通称:東日本レインズ)から、2020…

  3. 不動産取引ガイド

    現在販売中の実存する物件で検証!“値上がり相場”での価格の妥当性。

    現在販売中の実存する物件で検証!“値上がり相場”での価格の妥当…

  4. 不動産取引ガイド

    安売りしている土地の理由<但し書き道路>

    目を引くような安さで売り出されている土地を見つけたとします。「…

  5. 不動産取引ガイド

    誰でもわかる!木造住宅の耐震診断 ~耐力壁~

    誰でもわかる!と言いながらも結局のところはわかりにくい分野であることは…

  6. 不動産取引ガイド

    家の中に小屋が作れるって知っていますか?

    今、部屋が簡単にできるものがあるのをご存知ですか。部屋を作ると…

  1. 不動産取引ガイド

    住宅の地盤改良の費用はどのぐらいかかるのか?
  2. 不動産取引ガイド

    管理組合の取り組みが注目される時代に
  3. 不動産取引ガイド

    不動産エージェントを味方につけよう!
  4. 不動産取引ガイド

    本日で27年経ちました阪神・淡路大震災の日です
  5. 不動産取引ガイド

    〇〇テックの活用で、不動産相場価格が把握できるようになってきました。
PAGE TOP