リノベーション

建物インスペクションで 中古住宅の不安を払拭

0.5ミリ以上のクラック(ひび割れ)には要注意!
購入前の外周チェックは重要です。

Hさんが購入を決めた物件は築30年の戸建て住宅です。「新耐震」と言われる時期の建物ではあるものの、中古物件なので住宅の性能に不安を感じていました。また、築20年を超えているので、築後年数要件に抵触し、そのままの状態では住宅ローン減税が使えません。そこで、不動産会社からの提案で既存住宅売買かし保険に加入するための建物インスペクションを実施することにしました。税制改正により、かし保険の付保証明書が発行された住宅であれば、住宅ローン減税の対象とすることができるからです。
既存住宅売買かし保険は、国土交通省が認可した瑕疵保険法人が提供する保険商品です。万が一構造に問題があったり、雨水の浸入などが発生した場合、最大1000万円まで保険金が下りるので、必要な補修費用を補てんすることができます。既存住宅売買かし保険は検査と保証が一体となった、特に中古の木造住宅を検討する際には欠かせない保険制度です。
専門の建築士による建物インスペクションを実施した結果、建物の外壁や基礎に0.5ミリ以上ある、構造的に問題のあるひび割れがかなり存在していることが指摘されました。このままではかし保険に加入できないだけでなく、ひび割れを放置すると、基礎コンクリートの耐久性に大きな影響を及ぼすほか、外壁からの雨水の浸入などが懸念され、とても安心して暮らせる状態ではありません。
もともと外壁のひび割れの補修跡が目立つ状態で、購入する際には外壁の塗装を実施することを検討していたので、売主様の協力のもと、物件の引渡し前に外壁塗装を中心とした劣化改修工事を実施することになりました。
専門家による建物インスペクションを行うことで中古物件に対する漠然とした不安が具体的になり、必要な対策を講じることができます。きっかけは住宅ローン減税だったのですが、住宅ローン減税が利用できるだけでなく、かし保険に加入することで5年間最大1000万円の保証を受けることができ、何より建物の問題点が改善され、安心して暮らせる住環境を実現できたことに大満足のHさんでした。

将来に渡って 人が集まり続ける街選び前のページ

相続人がいなくても不動産は売れる!(困難事例編)次のページ

ピックアップ記事

  1. 建物インスペクションを実施する最適なタイミングとは?
  2. その家は人口減少した将来でも売ることができる家ですか?
  3. 危険な場所は 地形図で見分ける
  4. 住宅購入は不安でいっぱい
  5. 立地適正化計画をご存知ですか?

関連記事

  1. リノベーション

    中古戸建てを買ってリフォームしよう!

    日本は人口減少社会なのでかつてのような新築偏重の住宅文化では空き家で溢…

  2. リノベーション

    譲れない条件を明確にすることで 思い通りの物件購入を実現

    物件のメリット・デメリットを包み隠さず情報提供。不動産仲介会社と二…

  3. お金・ローン・税金

    家は安全でなければならない各種制度をフル活用し経年変化の良さを活かした家に

    品川区の耐震助成金をフル活用診断・設計・施工で176万円の補助に以…

  4. リノベーション

    リフォーム済み物件でも 過信は禁物

    劣化改修・耐震改修・断熱改修…性能向上リフォームで築47年の物件が…

  5. デザイン

    「彩り」の住まい こだわりが随所に光るまるでカフェのようなくつろぎの空間

    海外生活の経験から、当初から資産価値を重視して中古マンションをターゲッ…

  6. リノベーション

    壁補強1カ所と劣化改修だけで 耐震基準をクリア

    中古木造住宅の購入には、建築士による建物インスペクションが欠かせま…

  1. 不動産取引ガイド

    ルーフバルコニーのメリット・デメリット
  2. 不動産取引ガイド

    人口減少時代の住宅購入 20年後に買ってくれる人がいるか?という視点
  3. 不動産取引ガイド

    2020 年10月度の不動産相場
  4. お金・ローン・税金

    2020年12月 フラット35金利のご案内
  5. 不動産取引ガイド

    素敵な部屋を作る為に、インテリアを構成する要素をチェックしましょう!
PAGE TOP